私が読書を好きになったきっかけ、はやみねかおるさん

さっそくですが、あなたは読書が好きですか?最初に時間を忘れて読みふけった本を覚えていますか?

私は、最近こそあまり時間が取れていませんが、活字の本を読むのが好きです。好きになったきっかけを思い返してみると、小学校の頃にはまっていた”はやみねかおる”さんという小説家のおかげだと思っています。時間を忘れて本を読みふけった一番古い記憶が彼の作品なのです。活字の世界へいざなってくれた彼の作品を紹介しつつ、読書の習慣の大切さについても考えてみます。活字嫌いの子どもにもおすすめの読みやすい作品です。

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名探偵夢水清志郎事件ノート

さて、当時の私がはまったのは名探偵夢水清志郎事件ノートというシリーズです。物語はある日、三つ子の三姉妹が住む家の隣に自称名探偵の清水清志郎という謎の男がやってくるところから始まります。彼は日常生活に必要な常識なんかは持ち合わせていませんが、謎や事件を解決することに関しては一流という偏った人間。そんな彼が三姉妹や他の登場人物達と事件を解決していく…といった話です。

20年程前になりますが、”双子探偵”というNHKの番組でドラマ化もされており、主演はマナカナでお馴染みの三倉茉奈さんと三倉佳奈さんでした。小説では三つ子なのですが、俳優さんで三つ子はいなかったのでしょうね…。

本の対象年齢は”小学上級から”とされているので、文字のサイズも大き目ですし、ふりがなもあります。しかし、事件のトリックなどは子ども騙しのようなものではなく本格的で、子どもから大人まで楽しめる作品になっています。はやみねかおるさんは元々小学校の教師で、本嫌いの子どもに本を勧める内に自分でも書き始めたそうですので、”子どもでも楽しんで読める”ことを目指しているのでしょうか。

私がこのシリーズを好きな理由は、登場人物達のユーモラスなやりとりだったり、本格的な謎解きだったり、とにかく読むのが止められなくなるほどの面白さです。ここに少し儚げだったり暗めの要素が入ることで、全体的に不思議な空気が漂っており、一気に物語の世界へ引き込まれていきます。この不思議な空気感が一番惹かれたポイントなのかもしれません。うまく説明できないのですが、子どもながらに他の児童文学とは違う魅力を感じていました。

小学生だった私にとって、主人公たちが中学生や高校生であるということも惹かれたポイントの一つだったように思います。数年先の生活はこんな風なのかなと想像しながら、近い将来に思いを馳せていました。

読書の習慣の重要性

はやみねかおるさんの作品で活字の面白さが理解できるようになった私は、ハリーポッターやダレンシャンなどのような別の物語も読むようになりました。図書館へ行って本を借りるようになったのもこの頃からだったと思います。子どもの少ないお小遣いで本を買うのは辛かったので、学校や地域の図書館にはお世話になりました。

話はずれてしまいますが、学校や地域に図書館が整備されているというのは、教育においても経済発展においても非常に大切なことだと思います。なぜ経済にまでと思われるかもしれませんが、教育に貢献するということは、未来の経済(社会)を引っ張っていく人材を育てることと同義だからです。財政難だからといって、図書館にかける経費を削ったり、閉館させるなんて話も聞きますが恐ろしいなと感じます。

閑話休題。活字嫌いの子どもに読書をさせるにあたって、シリーズものであるということは大事な要素であると考えられます。シリーズものであれば主要な登場人物は変わりませんし、物語の設定も理解できているので導入部分が苦痛にならないからです。何より先が気になって仕方がないという状況になれば、あとは放っておいても自発的に読むのではないでしょうか。

本を読むことで身につく“読解力”は全ての基礎になっているというのが私の考えです。数学でも歴史であっても読解力なしには始まりません。物事を正しく理解するには読解力が必須なのです。また、読書の習慣は大人になってからよりも、なるべく子どもの頃に身につけた方がいいと思います。子どもと大人では吸収力に天と地ほどの差がありますので。最近、勉強をしていてひしひしと感じています…。

子どもが読書を始めるにあたって、本や新聞に書いてあることが真実とは限らない、というのを教えることが重要かなと思います。活字になっているかといって全てが真実なわけないのです。本が書かれた時代と今とでは状況が違うかもしれませんし、筆者の単なる主張が真実のように書かれている場合もありえます。情報が溢れている現代だからこそ、本当に正しいのかなと疑問を持って、多角的に考える力がこれからは益々必要になるのではないでしょうか。

ここまで偉そうに書いてしまいましたが、私自身が読解力のある人間かと言われたらそんなことはありませんので悪しからず…。日々、少しでもましになるよう努力している最中です。今回は、読書を始めたきっかけと読書の重要性というお話でした。

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