スタバの呪文より簡単!二郎初心者に捧げる気になるあれこれ

「ラーメン二郎」という有名ならーめん屋があります。ネットで見る二郎の写真は山のように盛られたモヤシとキャベツだったり、冗談なのか本気なのかわからないコピペだったり、初心者が行くには敷居が高いように思われがちです。普通のらーめん屋に比べると、確かに独自のルールはあるのですが、覚えてしまえばあとは他のらーめん屋と変わりません。初めて二郎に行く人向けに店内での流れや気をつけるべき点をまとめてみます。

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二郎はたくさんある?

一口に二郎と言っても、2017年11月現在で全国に40店舗あります。私が行ったことがあるのはこのうち20店舗ほど。元々は慶応大学近くの三田本店から始まり、創業は1968年なので半世紀も続いている老舗らーめん屋なのです。

店舗の多くは関東に集中しており、店舗によってメニュー、味、接客、システムなどはバラバラです。もっと言ってしまえば、同じ店舗でも味が日によってバラつくことさえ…笑。幸楽苑やリンガーハットのような、どこで食べても同じという画一的なチェーン店とは異なります。これが二郎の敷居を高くする一因になっているのと同時に、店舗ごとに異なる二郎が味わえるというのが大きな魅力でもあります。

大盛りだけじゃない

「二郎=あほみたいな盛り付け」というのは正解でもあり間違いでもあります。通常はすぐ下の写真のように節度ある盛り付けです。店舗によっては麺を少なくしたり、モヤシとキャベツを無くしてもらうことさえできます。後述する無料トッピングによっては恐ろしいことになります。

スタンダードな二郎の一例。

やりすぎた例。麺はいずこへ…。

実際の流れ

前述したように、二郎は店舗によりシステムが異なります。ここでいうシステムとは、列の並び方、食券の買い方、席のつき方、無料トッピングの頼み方など。ここでは代表的なパターンをご紹介いたしますが、大事なのは「周りをよく観察する」ということです。周りの行動に合わせておけば無難です。

1. 列に並ぶ

まずは列に並ぶことから始まります。行列は曜日や時間帯によりけりですが、運がよければ並ばないこともありますし、混雑しているときは1時間以上待つことさえ珍しくありません。

行列がどのように進んでいるかを確認しましょう。大抵は店外から始まり、店内まで列が続いています。

2. 食券を買う

店内に入るタイミングで食券を買いましょう。らーめんの麺量は、「小(普通)」と「大」の2種類であることが一般的です。「小」で普通のらーめん屋の大盛り、「大」で信じられないくらいの大盛り、といった分類ですので、初めてで「大」を頼むのはくれぐれも禁物です。

「小」を食べる自信がない方は、麺量を減らしてもらうことが可能です。店舗によって異なるのですが、「小」の食券を買って店員に渡すときに「麺少なめ」で頼むか、「プチ」や「麺少なめ」といった別の食券が存在する場合があります。事前に行く店舗のメニューや頼み方を下記参考リンクやレビューで確認してみてください。

また、麺量と共に「豚(分厚いチャーシュー)」を追加することが可能です。単に「小」や「大」という場合は豚が2〜3枚、「小豚」や「大豚」という場合は豚が4〜5枚入ってるイメージです。この「豚」はチャーシューとは言えないレベルの立派な分厚いものなので、初めてであれば追加しないのが懸命です。チャーシュー麺というイメージで頼むと必ず後悔します。

参考:ラーメン二郎PC店

食券はプラスチックか紙かのどちらか。

3. 大きさ(麺量)を伝える

二郎では着席前の列に並んでいる途中から麺を茹で始めることがあります。そのため、列に並んでいる最中に「小」か「大」かを確認される確率が高いです。確認方法としては大きく2つあり、1つは「食券を見してください」と店員に促されるパターン。もう1つは、店員が列にやってきて、「大きさは何か」と聞いてくるパターン。後者の場合は食券を買う前に聞いてくることもあるので、あらかじめ麺量をどうするかを考えておきましょう。

着席までに大きさを聞かれない場合は、カウンターの上に食券を置きましょう。空いているときやタイミングによってはこのパターンもありえます。いずれの場合も着席したときにカウンターの上に食券を置くのが一般的です。

4. 無料トッピングを伝える

二郎の真骨頂はサービス精神旺盛な無料トッピングです。店舗によりけりですが、ニンニク、ヤサイ、アブラ、カラメという4種類が定番になります。例えば、ニンニクとヤサイを追加してもらいたいときは「ニンニクヤサイ」と呪文を唱えます。

ニンニク:刻んだ生ニンニクを追加
ヤサイ:茹でたモヤシとキャベツを追加
アブラ:背脂を追加
カラメ:醤油を追加

無料トッピングの聞かれるタイミングや聞かれ方も店舗で異なり、よくあるのはらーめんが提供される直前で「ニンニクは?」と聞かれます。「ニンニクは?」に対して「ニンニクヤサイ」とか答えるんですから、日本語が成立していませんがこういうものなのです。初心者であれば「ニンニクで」とだけ答えるのがおすすめです。そうすると、最初に載せた写真のような二郎になります。

よくネットで書かれている、トッピングをさらに増やす「マシマシ」や「チョモランマ」は使うのを控えましょう。実際に使う人はほとんどいませんし、対応されないこともあります。「チョモランマ」は今まで使われているのも聞いた記憶がないくらいのネタなので。

5. 丼をカウンターに上げ、布巾で机を拭く

食べ終わったら丼やコップをカウンターに上げ、カウンターにある布巾で机を拭きましょう。二郎は食器の上げ下げやコップに水を入れるのはセルフになります。後の人が控えている状態であれば、食べ終わったらすぐに退店しましょう。食べ終わった後に席に座りながら友達を待つのは厳禁です。

初心者におすすめの店舗

ざっと流れを説明しましたがいかがだったでしょうか?文字に起こすとどうしても複雑そうになりますが、実際はもっと簡単ですので…。

初心者におすすめの店舗ですが、個人的な意見では「ひばりヶ丘駅前店」を推します。イケメンな店主に二郎の中でもトップクラスの味で、初心者も気軽に行きやすいのではないかと。他には、「中山駅前店」「横浜関内店」「湘南藤沢店」辺りがおいしい、かつ、入りやすい店舗だと思います。

反対に、おすすめしないのが「相模大野店」です。私の大好きな店舗の一つなのですが、独自のルールがあったり、店主が気難しかったりと初心者向けとは言い難く…。

いきなり二郎に行くのが怖ければ、「インスパイア」や「二郎系」と呼ばれる店でも二郎のようならーめんを提供していますので、これも一つの手でしょう。こちらのおすすめは、「ラーメン荘」「千里眼」「ジャンクガレッジ」など。

以上、みなさんの二郎デビューがスムーズにいくことを祈っております。