現在、KickstaterでUnihertzという上海の企業がJellyというスマートフォンの出資を募っており、キャンペーン終了まで残り9日(5月28日時点)で100万ドル(1億円)以上を集め、大きな注目を集めています。このJellyが注目を集めている理由とは?
世界最小の4Gスマートフォン
Jellyの一番の売り文句は、「世界最小の4Gスマートフォン」を謳っていることです。画面サイズはなんと2.45インチで、重さは60.4グラム。今日日、スマートフォンは大きくなる一方で、iPhone SEの4インチのようなサイズは珍しいと言えます。iPhoneの最新ラインナップだと、iPhone 7で4.7インチ、7 Plusで5.5インチで、成人男性でも片手で使うには厳しいサイズ。Jellyは片手で使える小さなスマートフォンが恋しくなっている人に支持を得てるのだと思います。
キャンペーンページのコメント欄を見ると、ここ数日で日本人も増えています。理由としては、技適取得予定とアナウンスされているからでしょう。日本でスマートフォンを使うためには、技適を取得している必要がありますので。ただし、取得済みではなくあくまで取得予定ということなのでご注意を。下の載せた公式発表では、「技適取得済みと書いているサイトもあるけど、まだ取得に向けて動いてる途中だよ」とされています。他の規格ではアメリカのFCC、ヨーロッパのCEは取得済みとのこと。
#3 – Japan Certificate
Japan certificate: there is 3rd party claiming that we have announced the certificate but in fact we are working on it and we don’t have the certificate yet. We will update as soon as there`s progress on it.
(Update #6より)
参考:スマホで電波法違反!?――SIMフリースマホと「技適マーク」の気になる関係 | THE PAGE
スペックは?使い物になる?
細かいスペックはキャンペーンページを見てもらえばわかりますが、用途としてはメインのスマートフォンして使うよりも2台目として使うのがいいのではないかと思います。メインとして使うにはカメラ性能など力不足なところがあるので。用途としては、海外旅行用、ランニング・ジム用、音楽プレーヤーなどでしょうか。ランニング・ジム用で使うならば、10ドルでアームバンドが追加購入ができます。
Jellyにはメモリ1GBで本体容量8GBの無印とメモリ2GBで本体容量16GBのProの2種類があり、本体容量についてはmicroSDカードを使うことで256GBまで増やすことができます。Kickstarterでの値段は、無印で79ドル、Proで95ドル(送料込み)で、Kickstarterでのキャンペーン後は30ドルずつ高くなるそうです。ちなみに、OSはAndroidでバージョンは7.0の予定。
注意点
いくつかキャンペーンページからはわかりにくい注意点があり、コメント欄で何回も質問されてことがあるので簡単に説明を。技適については前述した通りなので省きます。
その一 “Dual SIM”
JellyはDual SIMに対応していますが、2つ目のSIMカードスロットは2Gのみ対応です。2Gは既に日本などでは使われてなかったり、他の国でも近い将来停波になる予定だったり、Dual SIMを活かすことは難しそうです。今年の年末までに2つ目も4G対応を目指しているそうですが。
その二 “アドオン”
Jelly本体の他に追加のアドオン(Add on)として、バッテリーが9ドル、アームバンドが10ドル、ケースが11ドルで用意されています。例えば、95ドルのProにバッテリーとアームバンドを追加するには、元の出資額95ドルに19ドル(9ドル+10ドル)で、合計を114ドルにすればOKです。出資額の変更は、ログインした後に”Manage your pleadge”から行えます。現時点では出資額を変えてもアドオンの選択ができませんが、キャンペーン終了後にUnihertzからKickstarterを通して、サーベイ(Survey)がくるのでその時点で選択できます。本体の色についても同様です。画面プロテクターは無料で付いてくるそうです。
レビュー動画はこちら
最後にJellyのプロトタイプのレビュー動画がいくつか出ていますので載せておきます。動画で実物を見ると、サイズ感や動作の様子がわかりやすいのではないかと。
開封レビュー(2017.9.28 追記)
こちらの記事で届いたJellyの開封レビューを書きました。よろしければ併せてご覧ください。