イギリス留学に必要なTier 4ビザ取得で気をつけたい10のポイント

イギリスの大学や語学学校へ留学するときに必要なTier 4ビザ。先日、私も大学の修士課程進学のため、このTier 4ビザを取得しました。

申請に向けて色んな方のブログや留学支援会社のページを参考にさせて頂いたのですが、人により説明が異なる部分もあったため、誰かの参考となりますよう、私の疑問などを備忘録として残すことにしました。

あくまで私自身の場合ですので、仮に何か問題が生じたとしても責任は一切取れないことをご了承ください。

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めんどくさい!そこまで聞く?

まず、UKVI(UK Visas and Immigration)のサイト上で行う申請フォームの入力ですが、項目がおよそ100あり、結構な時間がかかります。名前、住所、パスポートといった基本的な情報から、海外渡航歴や両親の名前や生年月日など、そこまで聞く必要あるのかってくらいのことまで記入する必要があります。また、申請からビザの審査結果がわかるまで、15営業日かかりますので、とにかく時間に余裕を持って行いましょう。私はギリギリになってしまったため、後述する優先ビザサービスを使い、余計な出費が生じてしまいました。

つまずき、きづき、いやけ

1. 申請日数と優先ビザサービス

通常、ビザの審査結果がわかるまでビザセンターでの申請日から15営業日かかります。15営業日ちょうどではなく、前後することもあるというのがビザセンターでの説明でした。

気をつけたいのは、この審査期間はパスポートを没収された状態になるということです。私はタイミング悪く海外に行く用事があり、15営業日から伸びてしまうとギリギリだったため、優先ビザサービスを使いました。この優先ビザサービスは、その名の通り「優先的に審査をするよ」というだけなのですが、お値段はなんと28,336円…。高額にもかかわらず、優先的に審査をするというだけで、具体的に何日という保証はされません。少なくとも通常よりは早いことは確かだそうです。

私の場合は、10月19日(木)に申請して26日(木)に審査結果やパスポートが郵送が届きましたので、申請から5営業日かかったことになります。お金を払うと仕事の早いこと。繁忙期や時間に余裕がない方は使ってみるのも手かもしれません。もし、利用したい場合はビザセンターで直接申し込むことができます。クレジットカードは不可で現金のみなので予めご用意を。

2. CASとSponsor

CASとはCertificate of Acceptanceの略で、Sponsorである大学側から発行されます。私の場合は入学する旨を大学側に伝え、必要書類を全て返送した数日後に発行されました。このCASはTier 4ビザ申請に必須で、CAS Numberがあればビザ審査機関のUKVIが電子データにアクセスし、申請者の情報を確認することができるようです。中身の情報としては、申請者、Sponsor、コース、大学の審査に使われた書類、授業料などの詳細が書かれています。

3. VFSってなんぞ?

ビザの申請には、東京か大阪にあるVFS Globalというビザセンターで書類を提出し、指紋と顔写真の撮影を行う必要があります。下記にある通り、ビザの申請はイギリス大使館を通してではなく、業務を請け負っている民間機関のVFS Globalを通して行うことになっています。窓口と審査機関は別なわけですね。

VFS Globalは日本のUK Visas and Immigrationとパートナーシップを結ぶ民間機関として英国ビザ申請に役立つサービスを提供しています。

4. 英語力の証明はIELTS?大学が独自に評価?

申請フォームには英語力の証明に関する質問で下記がありました。大学への入学要件として英語力をどのように証明したか、ということだと思うのですが、人によって2つに意見が割れている項目でした。

PLEASE INDICATE HOW YOU MEET THE MINIMUM ENGLISH LANGUAGE REQUIREMENT RELEVANT TO YOUR COURSE

1つ目は、IELTSのスコアを記入するパターン。素直に質問を読み解けばこれが正しいように思えたのですが…。

2つ目は、大学が独自に評価をしたということとして、”Your sponsor is a Higher Education Institution (HEI), and has made its own assessment of your English language ability”と回答するパターン。

私が選んだのは後者です。その理由はCASに「英語力の評価は大学が行っており、Tier 4ビザの申請に書類提出はいらない」との記述があったため。初めは前者を選んでしまったのですが、申請フォームのConfirm後に後者に変えることにし、印刷したものに直接訂正しました。訂正方法は別項目をご覧ください。

5. 海外渡航経験

イギリス以外の海外渡航経験について過去10年分記入しろ、という気の遠くなる質問があり、これまた人によって意見が異なっている質問でした。しかも申請フォーム上は10件までしか書けません。

HAVE YOU EVER TRAVELLED OUTSIDE YOUR COUNTRY OF RESIDENCE, EXCLUDING THE UK, IN THE LAST 10 YEARS?

1つ目は、正直に過去10年分書いたというパターン。前述したように10件までしか記入できないので、印刷した後に手書きで追記したそうです。

2つ目は、10件だけしか書かなかったというパターン。私もこちらで、10件だけじゃとても足りませんし、めんどくさくなったので手書きでの追記は諦めました。

6. 申請フォームをConfirmしてしまった後の訂正方法

UKVIの申請フォームは一度Confirmしてしまうと、ウェブ上での訂正は一切できなくなってしまう、ということを覚えておいてください。現在の申請とは別に新たなものを作ることもできますが、軽微であれば印刷した後に手書きで訂正や追記をすることができます

修正の場合は二重線で消して、訂正内容を書き、日付と署名と同じサインを書きます。私の場合は、英語力の証明、パスポート発行機関、署名について、それぞれ訂正と追記をしました。

7. 署名はパスポートと同じに…

ビザセンターでの書類提出時、申請フォームに2箇所、提出書類のリストに1箇所、自分の署名をすることになります。この署名ですが、パスポートと同じ署名でなければなりません。私はうっかりクレジットカードと同じ署名にしてしまったところ、実はパスポートとは異なっていまして、全て訂正する羽目になりました…。訂正した際の署名もパスポートと同じにします。

8. Ministry of Foreign Affairs

パスポートの発行機関を書く欄がありますが、文字数制限のせいで外務省を意味する”Ministry of Foreign Affairs”が全て入力できません。そのため、入力できるところまで入れて、あとは手書きで追記します。ずっと前からこの文字数制限はあるようで、どうして改善しないんでしょうかね。手書きで追記した場合は、やはり日付と署名を書きます。

9. 資金証明はいるの?いらないの?

申請時点では、申請者が日本国籍であれば資金証明はいらないとのことだったので、提出はしませんでした。場合によっては、後から提出を求められることもあるそうですので、準備をしておいて損はないかもしれません。

10. 原本とコピー

原則として、原本を返して欲しいものは原本とコピーを渡すことで、原本は返却してもらえるそうです。パスポートについては、コピーを持って行ったのですが、基本的に提出の必要はないとのことでしたので省きました。

結局、何を提出したか?

私が提出したのは以下の3点です。1と2は必須ですが、3は念のために提出しておきました。

  1. 申請フォームを印刷したもの
  2. パスポート
  3. CASレター

提出しなかった書類としては、資金証明、IELTSの成績証明書、大学からの合格通知、パスポートのコピーです。

ビザセンターに行く際のアドバイスとして、ビザセンター内では電子機器等は使うことができないので、時間を潰すために本などを持っていくと良いと思います。私の場合は、予約時間から1時間近く待たされましたので。

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