多弦でなく少弦ベースというアプローチをしている変態バンド

バンドサウンドの土台をドラムと共に支えるベース。通常、ベースは4弦で、ここから低音側、または、高音側に弦を増やしたものを多弦ベースと呼びます。低音側に1弦追加した5弦ベース、低音と高音側に1弦ずつ追加した6弦ベースくらいまでは割と一般的。しかし、世の中にはあえて弦を減らした少弦ベースというものが存在します。

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どうしてあえて減らすの?

4弦から増やす多弦というアプローチは音域が広がるわけですし、フィンガリングが容易になるといったメリットが考えれます。デメリットとして、ミュートが大変になったり、重量が増えたりしますが、これらを上回るメリットがあるのではないかと思います。

一方、少弦ベースは、デメリットとして音域が狭くなり、フィンガリングもフレーズによっては自ずと難しくなります。あえて少弦ベースを使う理由としては、制限のある中で演奏すると新しいものが生まれる可能性があることが挙げられるのではないかと。

Atlansia

当然、FenderやGibsonといった大手ブランドは、少弦ベースなんていう変態楽器は作っていませんが、例えば、国産ブランドであるAtlansiaが製作しています。攻めの姿勢が素晴らしいです。

少弦ベースを使う変態バンド

数は少ないですが、世の中には少弦ベースを使う変態がいますので、そのいくつかをここで紹介してみようと思います。

The President of the United States of America

私が初めて少弦ベースの存在を知ったのがこのバンド。ベースが2弦、ギターも3弦という奇異な構成となっております。正確にはギターにベース弦を2本張っているそうなので、少弦ベースと言うのも微妙なのですが…。

Morphine

こちらも2弦ベースを使うバンドでモーフィンと読みます。聴くとわかると思いますが、2弦ベースでさらにスライドバーをしようしているため、独特のグルーヴ感が生まれています。

D-A-D

最後はデンマークから。よく車に張ってあるシールとは関係ありません。ベースのStig Pedersenは変な形やモチーフをしたベースを使うことでも有名です。

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