Kickstarter初心者必見!仕組みやリスクなどをまとめてみた

「インターネットの記事で気になる製品を発見!だけどあれ?まだ発売してなくてKickstarterでキャンペーン中?出資をすれば製品が手に入る?」

これが私がKickstarterを知ったきっかけです。繰り返しKickstarterを使っているうちに、その魅力や気をつけるべき点が次第にわかってきました。この記事は、Kickstarter初心者向けに、Kickstarterの仕組みやリスクを説明していきます。

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クラウドファンディングとは?

Kickstarterはクラウドファンディングを代表するプラットフォームの一つです。他に有名なものだと、海外ならばIndiegogo、日本ならばMakuakeやCAMPFIREなどがあります。そもそも、クラウドファンディングとは以下のように定義されています。要は、資金集めをインターネット上で不特定多数から行うことですね。

クラウドファンディング(英語: Crowdfunding)とは、不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語である。
クラウドファンディング | Wikipedia

クラウドファンディングにはいくつか種類がありますが、ここでは出資をする代わりに製品が手に入る”購入型”について、Kickstarterを例にして説明していきます。

なぜKickstarterでキャンペーンを行うか?

まずは、どのような場合にKickstarterが使われるのかを考えてみましょう。最大の理由は、“アイデア(またはプロトタイプ)はあるが、実現するには資金が足りない”からだと思います。ある製品を市場に出すとき、製品化には初期投資が必要で、スタートアップのような小さな会社では資金不足が問題になります。そのため、Kickstarterのようなクラウドファンディングで出資を募り、問題を解決するという訳です。出資者は製品に当たる金額を出すことで、市場に出る前に安く手に入れられるというメリットがあります。

スタートアップという言葉を使いましたが、Kickstarterなどのクラウドファンディングではキャンペーンを行うクリエイターは、小さな会社で初めての製品化であることが多いということが特徴です。初めてということで遅延は往々にして起こります。製品化から大量生産までの経験がないため、スケジュールの見通しが甘いというか現実的ではないのです。

ちなみに、Kickstarterはプラットフォームを提供する代わりに、集まった出資額から5%+αを得ているそうです。

Kickstarterはネットショップではない

出資をする代わりに製品が手に入る“購入型”という名称から、Amazonのようなネットショップで製品を購入するのと同じと考えている方がいますが、実際には間違っています

大前提として、私たちはプロジェクトを行っているクリエイターに対しての出資者となるということを理解している必要があります。通常、ネットショップなどでは購入者になりますが、Kickstarterでは出資者。出資者は万が一製品が届かないことを覚悟しておく必要があるのです。

“製品が届かないことがある”と書きましたが、悲しいことに出資金を持ってとんずらされることがあるのです。下記の参考では、これまであった詐欺だと考えられるプロジェクトがいくつか紹介されています。

私が過去に出資したあるプロジェクトでは、当初の予定からそろそろ2年経ちますが、未だに製品が届く気配はないです。まだとんずらはしていませんが、詐欺と言われても仕方がないレベルでしょう。

詐欺が野放しにされている一つの理由として、Kickstarterはキャンペーン終了後からプロジェクトの達成について責任を負いません。あくまでクリエイターの責任となるわけです。返金や質問などのやり取りは出資者とクリエイターとの間で行うこととなります。

参考:BEST LAID PLANS OF MOBS AND MEN: THE 5 BIGGEST CROWDFUNDING FAILURES OF ALL TIME | DIGITAL TRENDS

リスクを避けるには

欲しい製品がクラウドファンディング後に市場に出る場合、我慢できるのなら確実なレビューが出るまで待つのがリスクを避ける最善の策と言えます。元も子もないですが…。出資をしてみたいならば、次の点を気をつけるといいでしょう。

高額な出資は控える

最悪の場合、製品が届かず返金がなかったとしても我慢できる金額にしておく。ガジェットならば製品を手に入れるための出資額が一万円を超えることも珍しくありません。

何回目のプロジェクトなのか

初めて製品化に挑むクリエイターはリスクが高いです。クリエイターを調べて、2回目以降であるかを確認しましょう。

プロトタイプやデモ動画はあるか

出資を募っている段階でまだアイデアしかない場合もリスクが高いです。プロトタイプが既にできているのか、そのデモ動画はあるのか確認してみましょう。最近だと、事前にプロトタイプを有名Youtuberに渡してレビューしてもらっているプロジェクトもあります。

リスクを冒してでも出資するメリットとは?

ここまでネガティブな面についてばかりまとめてきましたが、リスクを冒してでも出資するメリットとは何でしょうか?正直なところ、メリットよりもリスクの方が大きいと個人的には感じています。それでも出資してしまうのが私なわけですが…。

市場に出る前に安く手に入れられる

これに尽きるのではないでしょうか?もしかしたら話題になる製品を市場に出る前に安く手に入れることができます。一早くと言ってもせいぜい半年程度のことが多いですが。

製品化の手助けができる

これもまた魅力と言えるでしょうか。プロジェクトで出資を募っている製品は、大きな会社にはない独創的で面白いものが多いです。出資することで製品化に繋がると考えると意義もあるように思います。

意見を伝えられる

製品化に向けての改善点などをクリエイターに直接伝えることができます。クリエイターによっては良いアイデアを取り入れてくれる場合もあります。出資者という名の通り、プロジェクトに参加している気分を味わえます。

まとめ

Kickstarterをはじめとするクラウドファンディングはネットショップと違い、様々なリスクがあります。製品化されて市場に出るのを待つ方が確実です。ただ、自分の出資したプロジェクトが成功する過程を見守るのは面白いので、リスクを理解した上で利用してみてください。